◆ ある経営者の決断──きっかけは“ふとした感情”
「このままずっと働き続けるのか?」「いつか、自分にも終わりが来るんじゃないか?」
ある経営者の方から届いたご相談は、とても静かで、でもとても重みのあるものでした。
きっかけは、昔お世話になった医師の訃報だったそうです。その出来事を通じて、「自分のこれから」を考えるようになり、人生の棚卸しをする中で「会社をどうしていくべきか」という課題が浮かび上がってきたのです。
◆ 希望は「1年以内に、4店舗すべてを譲渡したい」
その方が経営していたのは複数店舗を展開する調剤薬局事業。地域医療の一端を担っており、従業員の生活や患者さんの通院先も関わってくる、責任ある事業です。
譲渡の希望条件は明確でした:
1年以内に
4店舗すべてを
信頼できる相手に譲渡したい
私たちは、早期に買い手候補の絞り込みと打診を行い、複数社との面談を経て、最終的に「地元で1店舗を経営していた薬局事業者」にバトンを渡すことができました。買い手側も「地域での事業拡大を目指していた」という意志があり、両者の思いが自然に重なった瞬間でした。
◆ 弊協会としての視点:事業承継は“経営課題”であると同時に“人生課題”でもある
事業承継というと、つい“税金”や“会社の価値”といった側面ばかりに目が行きがちですが、実際には経営者ご本人の「人生と向き合うプロセス」であることが多いです。
とくに、地域で長年事業を営んできた方にとって、会社は生活そのものであり、自分の一部です。
どんな形で譲るか
どんな人に託すか
いつを区切りとするか
これらを考えることは、“気持ちの整理”と直結していると、私たちは感じています。
今回のケースでも「1年以内に」と期限を決めたことで、経営者ご本人も一歩一歩、心の準備を進めることができたようでした。
◆ 会社は“売るもの”ではなく、“未来につなぐ資産”
「売却」という言葉に抵抗を持たれる方は多いですが、私たちはそれを“未来への引き継ぎ”と考えています。
会社には、決算書に載らない価値──信頼、地域貢献、社員との関係性──が詰まっています。それを途切れさせずに次の世代へつなぐ方法として、M&Aはとても有効です。
もし、今の働き方や将来に漠然とした不安を感じている方がいれば、それは「考えるタイミング」が来ているサインかもしれません。
◆ ご相談はお気軽に。親切丁寧にお話を伺います
弊協会では、相談者様の想いや人生観を大切にしながら、事業承継の選択肢を一緒に考えていきます。
無理に譲渡を進めることはありません
現状整理から始めるだけでもOKです
守秘義務を徹底した上で、初回無料相談も承っております
無料相談はLINE公式アカウントより受付中です。 https://lin.ee/7hzpuzW