◆ はじめに:50年続いた整備業者の倒産
2025年3月、新潟県長岡市の老舗整備業者「丸和自動車工業」が破産開始決定を受けました。創業は1969年、法人化は1972年と、50年以上にわたり地域の車社会を支えてきた企業でしたが、近年の物価高や需要減により受注が低迷し、資金繰りが悪化。ついに事業継続が困難となりました。
ニュースには大きく取り上げられなかったものの、こうした“静かな倒産”は全国の地域企業でも増加しています。
◆ 自動車整備業界の今:二重の構造的逆風
自動車整備業界では今、2つの大きな流れが進行しています。
電動化・EV化による“整備対象車”の変化
地方の人口減少による“車社会の縮小”
これらが重なった結果、「車がある地域なのに整備工場が立ちゆかない」というジレンマが生まれています。
さらに、整備技術のデジタル化や診断機器の高額化もあり、個人経営・小規模工場では投資判断が難しくなっているのが現実です。
◆ 会社をたたむ前に、できる“次の一手”とは?
整備業は、単なる「車を直す仕事」ではありません。
長年の顧客との信頼関係
特定地域での技術的なノウハウの蓄積
ディーラー・中古車販売店とのつながり
こうした“目に見えない資産”が詰まっている事業でもあります。
弊協会では、整備業を含むサービス業全般において、M&Aや事業承継の支援を行っています。
実際に、地域の小さな整備工場が、
既存の別業種の会社に吸収される
若い経営者が新事業として引き継ぐ
同業他社の支店として再稼働する
といったかたちで、事業を「たたむ」のではなく「つなぐ」支援を行ってきました。
◆ 弊協会としての視点:整備業こそ“地域インフラ”として未来につなげるべき
自動車整備業は、特に地方において“生活の安心”に直結するインフラです。通勤、買い物、通院…すべて車が前提で成り立っている地域では、信頼できる整備業者の存在が欠かせません。
だからこそ、単に経営が厳しいから「閉める」のではなく、「どうやって次につなぐか」を考えることが地域の未来にもつながると私たちは考えます。
◆ ご相談はお気軽に。状況整理から一緒に始めましょう
「息子には継がせないつもりだが、このまま辞めるのも惜しい」
「設備も古いし、譲るなんて難しいと思っている」
そんな悩みも、まずは無料相談で現状を整理するところから始めてみませんか?
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