「空き資産活用」の成功モデルとは?

【地方企業こそ真似したい】ローソンの車中泊サービスに見る“空き資産”活用の成功モデルと応用可能性

◆ローソンが車中泊サービスをスタート、その背景とは?

2025年7月、ローソンが千葉県内6店舗で駐車場を活用した車中泊サービスを開始しました。1泊あたりの料金は2,500〜3,000円で、以下のようなサービスが提供されます:

・駐車場2台分のスペース(大型車にも対応)

・店内トイレの自由利用

・ゴミ袋1枚分のゴミ回収

・ポータブルバッテリーの充電対応

このサービスは日本RV協会が定めた「RVパーク」として展開され、全国への展開も見据えています。

背景には、ホテル料金の高騰、観光需要の回復、そしてアウトドア志向の定着など、社会的な変化があります。

 

◆当協会の視点:この取り組みの5つの注目点

当協会としても、この取り組みは非常に合理的かつ先進的であると捉えています。特に以下の5点は、中小企業にも示唆に富むポイントです:

①【遊休資産(駐車場)の有効活用】

夜間に空いている郊外の駐車場を新たな収益源とすることは、固定費の有効活用という視点で極めて理にかなっています。

②【本業(小売)への波及効果】

宿泊利用者が飲料や食事、日用品を購入する可能性は高く、本業の売上増加にもつながります。

③【スモールスタートが可能】

初期投資を抑え、1店舗あたり1台から開始する形は、試行的な導入や事業リスクの分散に適しています。

④【防犯効果の向上】

夜間に車が常駐することで、不審者の抑止や地域防犯への貢献にもつながる可能性があります。

⑤【多様な社会的ニーズへの対応】

ホテル不足、ペット同伴、価格重視の若年層、アウトドア志向など、幅広い顧客層に訴求できます。

 

◆他業種・中小企業への応用可能性(仮説)

仮説ですが、このモデルは他の業種や中小企業にも展開可能です。

例えば:

・郊外のスーパーやドラッグストアの駐車場

・温浴施設や道の駅の空きスペース

・使用頻度の低い自社敷地の一部

これらのスペースを簡易に整備し、予約・決済の仕組みを導入することで、「宿泊+本業への誘導」の導線を構築することが可能です。

また、キャンピングカー保有台数が年々増加しており(※日本RV協会調査による)、車中泊需要のさらなる拡大が見込まれます。

 

◆先行者利益を確保するための戦略

同様のサービスは他社が模倣しやすい側面もあります。そのため、先行して着手し、メディア露出や認知度を高めることが「差別化」と「信頼性確保」につながります。

「小規模でも始められる収益モデル」として、当該事例は遊休資産の活用・来店促進・地域貢献の観点から非常に有効であり、今後の地方ビジネス戦略にも活かせるヒントが詰まっています。

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・日本経済新聞「ローソン駐車場で車中泊 1泊2500〜3000円、ホテル代高騰の受け皿に」

 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC020K30S5A700C2000000/

 

・日本RV協会「キャンピングカー白書2024」

 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000066.000095655.html

 

・観光庁「宿泊旅行統計調査(2024年)」

 https://www.mlit.go.jp/kankocho/tokei_hakusyo/shukuhakutokei.html

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